不動産会社の営業チラシやポスティングチラシを見ると、
必ずと言っていいほど、
「このマンション限定で探しています」や「この地域の皆様にお願いがあります!不動産を探しています!希少エリアで高値で売れます!」などの文言が目に飛び込んできます。
これらの文書は、あたかも特定の条件を満たす売主がいるかのような印象を与え、高値で売却できるチャンスがあるかのように錯覚させます。
しかし、実際にはそういった特定のお客様が存在するわけではありません。
不動産会社は営業の一環として、魅力的な文言や限定的な条件を強調することで、売主の心を揺さぶろうとしています。
これにより、不動産会社の営業チラシに振り回され、冷静な判断が難しくなるという問題が生じています。
この記事では、不動産会社の営業チラシに対してどのように対処すべきか?
そして、冷静な視点で情報を見極めるためのコツを解説します。
高値売却のうそや違法な表現から守り、自身の不動産売却をより成功させるための情報を提供します。
- 「限定」はウソ
- 「絶対」と「必ず」という文字の使用は違法行為
- 売却する予定がある場合は複数社検討する
- まとめ
このコラムを書いているイシトチ不動産の小川は1000件以上の無料コンサル(相談業務)、多数の不動産取引に関わり、売主の代理人として不動産会社との交渉も行った実績もあります。それらの経験をもとに説明します。
株式会社イシトチ不動産は石川県の金沢市、野々市市、白山市を中心に不動産や相続の相談を通してファイナンシャル設計とお客様のリスタートを全力でサポートしている不動産会社です。
「限定」はウソ
不動産会社の営業チラシには、「エリア限定」「このマンション限定」といった表現が頻繁に使われます。
これらの文書は、特定の条件を満たす売主が存在するかのような印象を与え、高値で売却できるチャンスがあるかのように錯覚させるために利用されています。
しかし、実際のところ、これらの限定条件を強調することによる利益は不動産会社側にあるのです。
不動産会社にとっては、他のエリアや物件も商品として扱えばよいため、限定するメリットはほとんどありません。限定チラシが送られてくることは非常に稀なケースであり、定期的に投函されてくる「限定」チラシは、単なる不動産会社の営業トークであることを認識しておきましょう。
ただし、一部のケースでは地あたりと呼ばれる営業手法が使われます。
例えば、長期間にわたり不動産を探している購入予定客が、「この町で出たら買う」「このマンションの2階以上で出たら買う」といった具体的な条件を提示している場合、その条件に合致する物件が出た瞬間に買い手が見つかるため、不動産会社としては積極的に限定チラシを投函することがあります。
しかし、これらのケースは非常にまれであり、一般的な不動産売却においては限定チラシは単なる営業戦略と捉えるべきです。
冷静な判断をするためには、限定的な条件や特別な要素に惑わされずに、より広い視野で情報を見極めることが重要です。不動産会社の営業チラシに限らず、様々な情報源から情報を収集し、客観的な視点で判断を下しましょう。
「絶対」と「必ず」という文字の使用は違法行為
不動産会社のチラシには、「絶対」「必ず」といった断定的な文言が使用されることがあります。
しかし、これらの文字を使用した文書は景品法違反となります。
景品法によれば、商品やサービスの提供において、絶対的な利益や確定的な結果を保証する表現は禁止されています。
これらの禁止文字を使用したチラシを作成し繰り返し投函する不動産会社は、行政から指導を受けることも多く、最悪の場合には業務停止の措置を受けることもあります。
したがって、「絶対」「必ず」といった表現が入ったチラシを見かけた場合は、その不動産会社の信頼性に疑問を抱き、注意が必要です。
将来不動産の売却を検討する時が来た場合でも、禁止文字が使用された不動産会社には相談しないことをおすすめします。信頼できる不動産会社を選ぶためには、口コミや評判、実績などの情報を確認し、信頼性のある不動産会社を選ぶようにしましょう。
売却する予定がある場合は複数社検討する
不動産を売却する際には、様々な不動産会社から営業チラシが投函されることがよくあります。
その際には、「今なら高く買います!」といった言葉に踊らされずに、冷静な判断が求められます。
売却を検討する場合は、複数の不動産会社を検討することが重要です。
そのためには、不動産会社のチラシを見比べることが大切です。
ただし、どのチラシも高値で売却されるような印象を与えることがありますが、良い不動産会社を選ぶためには紙の質や文字の使い方にも注目しましょう。
また、「絶対」「必ず」といった禁止文字が使用されているチラシは避けるべきです。
これらの表現が使われている場合は、不動産会社の信頼性に疑問を抱くべきです。
売却時には、信頼できる不動産会社を選ぶために、面談での担当者の印象や実績などの情報を参考にすることが重要です。
売却する予定がある場合には、一度に複数の不動産会社に相談し、査定や提案を受けることで、より良い選択ができるでしょう。
自身の不動産売却を成功させるためには、慎重な検討が必要です。
まとめ
不動産会社の営業チラシは、毎週のように投函され、不動産を売らないと損をするような気持ちにさせることがあります。
しかし、これらのチラシには多くの嘘や誇大表現が含まれているため、注意が必要です。
限定条件や禁止文字を含んだチラシに惑わされず、冷静な判断を行うためには、広い視野で情報を収集し、客観的な視点を持つことが重要です。
複数の不動産会社を比較検討し、信頼性や実績を確認することで、自身の不動産売却をより成功させることができます。
売却を検討する際には、不動産会社の営業チラシに振り回されるのではなく、冷静に情報を判断し、信頼できるパートナーと共に売却を進めましょう。
株式会社イシトチ不動産は、お客様のファイナンシャルプランに合わせた不動産コンサルティングや相続コンサルティングを提供しています。私たちはお客様の利益を最優先に考え、信頼と透明性を大切にしています。
不動産売却においても、お客様のニーズや目標に合わせた最適なプランニングを行います。私たちは単なる営業トークではなく、客観的な市場分析や豊富な経験に基づいたアドバイスを提供し、お客様が納得できる売却価格やスムーズな売却プロセスを実現することを目指していますのでお気軽にお問い合わせ下さい。