皆さん、こんにちは^^
株式会社イシトチ不動産、代表の小川です。
不動産の売却を検討しているあなた!
査定額の提示を受けたとき、「これなら高く売れる!」と思ったことはありませんか?
しかし、実はその査定額、適正な価格なのでしょうか?
しばしば、「うちならこの金額で売れます!」と言わんばかりの高額査定を提示する不動産会社も存在します。
その高額査定が実は罠であることをご存知でしたか?
本記事では、高すぎる査定額がなぜ提示され、それが売却結果にどのような影響を及ぼすのか、そして適切な査定額の活用方法を解説します。
あなたの不動産売却が最善の結果を得られるよう、この問題を明らかにし解決策を提案します。
- なぜ査定額は高くなるのか?
- 高い査定額を売却金額にするとどうなるのか?
- 査定額の正しい活用方法は?
- AI査定の活用
- まとめ
このコラムを書いているイシトチ不動産の小川は1000件以上の無料コンサル(相談業務)、多数の不動産取引に関わり、売主の代理人として不動産会社との交渉も行った実績もあります。それらの経験をもとに説明します。
株式会社イシトチ不動産は石川県の金沢市、野々市市、白山市を中心に不動産や相続の相談を通してファイナンシャル設計とお客様のリスタートを全力でサポートしている不動産会社です。
私たちの目指すところは、ただ単に不動産を売る、買うだけでなく、お客様の全体的なライフプランに対するファイナンシャルプランの提供です。その一環として、不動産の売買に関するお手伝いをさせていただいています。
なぜ査定額は高くなるのか?
そもそも不動産会社はなぜ査定額を高く提示するのでしょうか?
その理由は、「専属性」という不動産業界ならではの仕組みがあります。
通常、時計や車といった動産物は様々なサイトや会社で販売されます。
これにより顧客はより好条件で売却することができ、競合に負けないように販売業者も積極的に販売します。
一方、不動産の売却は殆どのケースで不動産会社は1社に依頼することになります。
販売委託会社を1社にした場合、必ず不動産会社は利益を得ることができます。
また、自ら買主を探す事で得られる利益を最大2倍にする事ができます。
そのため、不動産売買は売り側の業者になることを第一優先として、売れるかどうかや売主の気持ちは二の次とする不動産会社は多くいます。
高い査定額を売却金額にするとどうなるのか?
不動産会社の営業トークに乗せられて、高い査定額と同じ金額で販売をスタートした場合、当然反響数はあまり増えません。
また、販売期間が長期化し固定資産税などを余計に支払うことになる可能性もあります。
販売が長期化したとしても不動産会社は特にリスクがあるわけでもなく、むしろ価格を下げる提案ができるキッカケにもなります。
仮に3,000万円の物件を200万ダウンした2,800万円に価格改定した場合、売主は200万損をしますが不動産会社は12万円しか手数料が下がりません。
そのため、なるべく高い査定額で売主の気を引いて専属の依頼を受注し、後から価格改定を提案するという、不動産会社にとって都合の良い販売計画になってしまいます。
査定額の正しい活用方法は?
高すぎる査定額に騙されないためには、どのようにすれば良いのでしょうか。
まず、
一つ目のポイントは、不動産の専門知識を少しでも身につけることです。
これには、土地の立地や建物の築年数、建物の状態等を踏まえた価格設定が重要となります。
その基準となる相場価格は、国土交通省が毎年公開している公示地価を参考にすると良いでしょう。
二つ目のポイントは、複数の不動産会社に査定を依頼することです。
1社だけでなく、複数の査定額を比較することで、各社の査定価格が大きく異なる場合にはその理由を確認し、適正価格を見極めることが可能となります。
まとめ
不動産会社は売却の依頼を受注するために、相場から大きくかけ離れた査定額を提示することがあります。
また、高い査定額に合わせて設定した販売価格は当然相場よりも高くなりうまく販売できないことが多いです。
そのため、後から価格改定を余儀なくされるケースも多いです。
不動産会社ではなく売主にとって最適な不動産売却を進めるためにも、査定額の根拠をしっかりと担当者に確認し納得のいく売却計画となるようにしましょう。