自宅を売るのに事前に注意しておくことってあるの?
「なるべく簡単に売りたい」と思っている方も多いかもしれませんが、いくつかのミスを犯すと高値で売るチャンスを逃してしまうことがあります。
実際に、やってはいけないことを知らずに売却を進めてしまい、結果的に損失を被ったケースは少なくありません。間違った選択をすることで、売却価格が下がるだけでなく、売却が長引いてしまうリスクも高まります。
ここでは、不動産売却で避けるべき「やってはいけないこと」を7つご紹介します。
これらのポイントを押さえて、売却活動を成功させるための知識を身につけてください。
1.番号だけで不動産会社を選ぶ
不動産会社を選ぶ際に、宅建業の「免許番号」だけを頼りにするのは避けるべきです。
たしかに、その地域で長年営業している老舗の不動産会社の中には、免許番号が「8」や「10」など長く営業を続けている会社もあります。
しかし、こうした会社の中には、賃貸や管理を主な業務として、売買の経験がほとんどないというケースも少なくありません。
また、経営者の高齢化のため最新のネットツールやマーケティング手法を活用していない場合も多いの元日です。
2.査定価格の高さだけで選ぶ
不動産会社を選ぶ際に、査定価格が高いからといって、その会社を選ぶのは慎重に考えるべきです。
査定価格が高いということは魅力的に思えるかもしれませんが、必ずしもその価格で売却できるわけではありません。
市場の現実と乖離した価格を設定されてしまうと、売却が長引いたり、最終的には値下げを余儀なくされる可能性があります。正確で現実的な価格を提示してくれる会社を選ぶことが、高値での売却を成功させる鍵です。
3.値下げ交渉に一切応じない
高値で売りたいという気持ちは理解できますが、値下げ交渉に全く応じないのは得策ではありません。
不動産取引において、購入希望者は価格交渉を行うのが一般的な不動産実務の流れです。
柔軟に対応することで、結果的にスムーズな売却が実現し、購入者との信頼関係も築ける可能性があります。
適度に応じる姿勢を持つことで、最終的に満足のいく取引を行うことができます。
4.欠陥などのマイナス要素を隠す
物件に欠陥や問題がある場合、それを隠して売却を進めることは絶対に避けるべきです。
売却時にこうしたマイナス要素を隠してしまうと、購入後に発覚した際にトラブルとなり、法的な問題に発展する可能性もあります。
その結果、修繕費用や損害賠償など、大きな損失を招くことも考えられます。信頼できる取引を行うためにも、物件の状態を正直に伝え適切な価格設定を不動産会社の担当者と相談しておこなうことが重要です。
5.内覧時に購入希望者と安易に口約束を交わす
内覧時に購入希望者と安易に口約束を交わすことは避けるべきです。
物件を気に入ってもらいたい気持ちから、条件をその場で口頭で約束してしまうことがありますが、これは後々のトラブルの原因となることが少なくありません。
正式な契約が成立するまで、全ての条件や取り決めは書面で確認することが重要です。これにより、誤解や紛争を防ぎ、スムーズな取引を進めることができます。
6.売却価格にこだわりすぎてタイミングを逃す
売却価格に過度にこだわりすぎると、適切な売却タイミングを逃してしまうことがあります。
市場の動向は常に変化しており、価格を上げることに固執していると、買い手の興味が薄れ、物件が長期間売れ残るリスクが高まります。
市場の状況を見極めつつ、柔軟に対応することが成功の鍵です。
タイミングを逃さないためにも、価格設定においてはバランスを重視し、適時に調整することが重要です。
7.自己判断でリフォームや解体工事をする
売却前に自己判断でリフォームや解体工事を行うことは、リスクが伴います。
多額の費用をかけたにもかかわらず、期待したほど売却価格が上がらないことも少なくありません。特に市場のニーズや買い手の好みに合わないリフォームを行ってしまうと、逆に売却が難しくなることもあります。
そのため、リフォームや解体工事を検討する際は、必ず不動産会社の担当者に相談し、適切なアドバイスを受けた上で決定することが大切です。
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