転勤が突然決まったとき、あなたはどうしますか？
この質問に対する答えは、
それぞれの状況によりますが、結論を急ぐことはありません。
しかし、時間が経つにつれて、悩みは複雑化します。
家族とのコミュニケーションはどう取るべきなのか、
子供たちの学校のことをどうすれば良いのか、
そして最も重要な問題、現在住んでいる家をどうするのか。
これらすべては、あなたの心を大いに悩ませる問題です。
だからこそ、
私たちはこのコラムを作成しました。
これは、
転勤が決まった方々が、
これらの問題を明確に理解し、
適切な行動をとるためのガイドです。
このガイドにより、あなたはこれらの問題を解決し、
安心して新しい生活を始めることができます。
なぜなら、適切な準備と対策をしていれば、
どんな問題も乗り越えることができるからです。
あなたの新たな一歩に、ぜひこのガイドを活用してください。
- 不動産があるのに転勤になったらチェックすべきポイント
- 理想的な住み替えの計画：売却？それとも賃貸？
- 不動産売却の流れとポイント
- 賃貸に出す際の手続きと注意点
- 売却か賃貸か空き家かを選ぶ基準
- イシトチ不動産の取組み
- FAQ
- まとめ
このコラムを書いているイシトチ不動産の小川もマンションオーナーで転勤経験者です。
不動産の仕事では1000件以上の無料コンサル（相談業務）、多数の不動産取引に関わり、売主の代理人として不動産会社との交渉も行った実績もあります。それらの経験をもとに説明します。
株式会社イシトチ不動産は石川県の金沢市、野々市市、白山市を中心に不動産や相続の相談を通してファイナンシャル設計とお客様のリスタートを全力でサポートしている不動産会社です。
私たちの目指すところは、ただ単に不動産を売る、買うだけでなく、お客様の全体的なライフプランに対するファイナンシャルプランの提供です。その一環として、不動産の売買に関するお手伝いをさせていただいています。
不動産があるのに転勤になったらチェックすべきポイント
皆さん、転勤が決まった際、何を最初に考えますか？
確かに、新しい勤務地への移動や家族のことが頭に浮かぶかもしれません。
しかし、
一つ大切な点を見落としていませんか？
それは、”不動産のこと”です。
これから新しい生活を始めるためには、
現在所有している不動産の管理や処置を考えることが非常に重要となります。
転勤が決まったらやるべきこと
転勤が決まったら、どのような手続きをするべきでしょうか？
まず最初に、自身の転勤が決まったことを家族に伝えることが大切です。
転勤は家族全員に影響を及ぼすため、早期に情報共有し、意見を交わす時間を持つことで家族間の認識を一致させることができます。
子供の学校や進学、家族の事情をを考えれば単身赴任になる場合もあるかもしれません。
次に確認するべきは、転勤の日程です。
その日程を基に新しい生活をスムーズに始めるための準備を始めます。
新しい住居の検討やこれから住む環境を調べたり、子供の学校移転の手続き方法、そして現在の自宅をどうするかなど、様々な事項が考慮すべき事項となります。
特に、自宅の扱いについては専門的な知識が必要な場合があります。
自宅を売却するのか、賃貸に出すのか、あるいは空き家にするのか、それぞれの選択肢にはメリットとデメリットがあります。
自身のライフスタイルや資産管理の観点から最善の選択をするためには、専門家の意見を求めることも有効です。
また、その他の事項として下記の事もチェックしておくといいですよ。
- 転勤の詳細、期間
- 転勤先での住宅補助の有無
- 転勤の期間
- 住宅ローンの残債
以上が、不動産を所有している場合の転勤時のチェックポイントとなります。
皆さんもこれらを参考に、転勤生活をスムーズに送るための計画を立ててみてください。
一つひとつを丁寧に進めることで、転勤後の新生活をスムーズにスタートすることができます。
理想的な住み替えの計画：売却？それとも賃貸？
家はどうする？
この問題に対する解決策は主に3つあります。
1つ目は売却、2つ目は賃貸に出す、そして3つ目は空き家にする、
といった方法です。
選択肢は基本的に3つ、それぞれにメリットとデメリットが存在します。
自宅を賃貸に出すメリットとデメリット
自宅を賃貸に出すことのメリットとデメリットについて考えてみましょう。
まず、賃貸に出すメリットですが、
一番大きなメリットは安定した収入を得ることができる点です。
特に、転勤先での住居費用を賄うためには、こうした収入源が非常に役立つでしょう。
また、
所有したままにすることで不動産の価値が上昇する可能性を逃さないというメリットもあります。
他には、
- 今後戻ることが可能（家を手放さなくてすむ）
- 家の劣化を防げる
- 所有したままで価値があがる可能性がある
しかしながら、デメリットも無視できません。
まず、賃貸管理には手間がかかります。
また、家賃が滞納するリスクや物件のメンテナンス費用、固定資産税などの維持費が発生します。
さらに、所有したままの状態であると、
自宅が空き家になる期間が長くなるとその状態を維持するための費用が増える可能性があります。
その他には、
- 賃貸管理会社との契約、賃貸管理が大変
- 住宅ローン控除が使えない
- 設備などの修繕費用などが掛かる
これらのメリットとデメリットを総合的に考慮し、自分のライフスタイル、家族の状況、財務状況に合った選択をすることが大切です。
注意
住宅ローンが残っている物件を賃貸に出す場合、
金融機関との契約内容によっては契約違反となる可能性があるということは特に注意が必要です。
金融機関との契約では、
通常、ローン契約者であるあなた以外の人が物件を使用することは契約違反とされます。
このため、
賃貸を検討している場合には、
まず金融機関に相談し、必要な手続きを踏むことが重要です。
また、自宅を賃貸に出す際には、
入居者の管理や物件のメンテナンスなど、
負担となる可能性のある要素も多いため、賃貸管理会社に委託することも検討すべきです。
これにより、賃貸経営の手間を軽減し、安定した運営を実現することが可能になります。
空き家のメリットとデメリット
自宅を空き家にすることのメリットとデメリットについて、一緒に考えてみましょう。
メリットの一つは、
所有者が自宅に戻りたい時、すぐに元の住まいに戻れるという柔軟性があることです。
また、
賃貸経営のような手間をかけずに、
不動産価格が上昇すれば価値が増えるという可能性もあります。
もちろん、
賃貸で貸し出す訳ではないので入居者とのトラブルはありません。
しかし、デメリットは重大です。
空き家は管理が必要で、維持費や固定資産税、災害などで発生するリスクもあります。
さらに、「空き家・空地等の利活用促進に関する法律」により、管理が不適切な空き家に対しては市町村が所有者に対して改善指導を行うこともあります。
最悪の場合、
市町村が所有者の同意なく空き家を取り壊すことも可能となっています。
その他には、
- 住宅ローンと家賃の二重負担が発生する
- 空き家なので不審者に狙われる可能性がある
注意
住宅ローンをまだ支払っている状態で自宅を空き家にする場合、
ローンの返済負担がそのまま続くということに留意する必要があります。
つまり、
自宅を使用していないにも関わらず、
住宅ローンの返済が継続するという状況となります。
また、自宅を空き家にすると、
そのまま放置しておくことはできず、
上記でも指摘しましたが、
定期的な管理やメンテナンスが必要となることも覚えておくべきです。
これらの点を総合的に考慮し、
自宅を空き家にするという選択が最善の策かどうか、よく考えることが重要です。
自宅を売るメリットとデメリット
最後に自宅を売ることのメリットとデメリットについて考えてみましょう。
まず、
自宅を売却するメリットですが、
大きな一時金を得ることが可能であり、
その資金を新たな生活のスタートに使うことができます。
これは特に新たな住宅の購入費用や、
子供の教育費など、
大きな出費が予想される場合に有効です。
また、自宅を持つことによる固定資産税や修繕費などの維持費の負担もなくなり資金的に余裕も生まれます。
その他には、
- 維持管理の費用や手間がない
- 住宅ローンを返済することにより新しい不動産を購入検討出来る
一方で、デメリットも存在します。
売却後に再びその地域に戻ることがある場合、
新たに不動産を探す手間と費用が発生します。
また、売却に伴う手数料や税金も負担となります。
さらに、自宅の価値が上がる可能性を逸してしまうというリスクもあります。
これらを踏まえて、
自宅を売るかどうかは、自身のライフスタイル、家族の状況、財務状況などを総合的に考慮する必要があります。
その他には、
- 売却に時間が掛かる、通常は6ヶ月間ぐらい
- 引っ越し手続きで忙しい中、売却活動を行わなければならない
もし不確定要素が多い場合は、不動産会社の担当者に相談することをお勧めします。
注意
住宅ローンが残っている場合、
そのローンを完済することが自宅売却の条件となります。
この点は特に注意が必要です。
売却価格が住宅ローン残債を下回る場合、
差額を自己資金で補う必要が出てきます。
このような状況を避けるためにも、
売却を検討する前には、
まず住宅ローンの残債状況を確認し、
可能ならば早期にローンを返済しておくことをおすすめします。
また、
専門的な知識を持つ不動産会社の担当者に相談し、
詳細なアドバイスを得ることも重要です。
ローンの返済計画や売却後の新生活設計など、
多角的な視点から適切な売却計画を立てるためのサポートを受けることができます。
不動産売却の流れとポイント
不動産売却を行う際には、
その手続きとポイントを理解しておくことが重要です。
以下に、その流れとポイントを説明します。
物件の査定
まず、
売却を予定している不動産の市場価格を把握するために査定を受けることから始めます。
これには一般的に不動産会社が関与し、
物件の広さや設備、立地、建築年数などを基に査定額を算出します。
仲介会社の選定
査定後、実際の売却手続きを進めるための仲介会社を選びます。
会社選びでは、
その実績や信頼性、対応の良さなどを考慮しましょう。
売却価格の設定
不動産会社の査定額をもとに、
実際の売却価格を設定します。
ここでは、早く売却したいのか、
できるだけ高値で売却したいのかなど、
売却者の目的により設定価格は変わります。
販売活動の開始
選んだ不動産会社が販売活動を開始します。
これには広告掲載や物件の内覧会などが含まれます。
契約
買い手が見つかれば、
売却条件を確認して契約を締結します。
この際、
売主と買主の間で契約内容をしっかり確認し、
互いに納得した上で契約を結ぶことが大切です。
手付金の支払いもおこなわれます。
引き渡しと決済
契約後、
物件の引き渡しと決済が行われます。
ここで売主は物件を買主に引渡し、
買主は残金を売主に支払います。
注意点
まだ住宅ローンを返済中の場合、
物件の売却により得た金額でその残高を完済することが一般的です。
そのため、
売却額がローン残高を下回る場合、
売却後に差額を補うための自己資金が必要になる場合があります。
物件の売却には、
譲渡所得税や住民税が発生します。売却金額や所有期間により税額は異なりますので、
事前に計算し、税金の支払いを考慮に入れておくことが重要です。
賃貸に出す際の手続きと注意点
自宅を賃貸に出す際の手続きの流れと注意点について、
以下に詳しく解説します。
物件の査定と賃料設定
不動産会社に物件の査定を依頼し、
市場価格や物件の状態を考慮して賃料を設定します。
貸主との契約
賃貸契約書を作成し、
貸主との間で条件を明確にして契約を結びます。
契約内容には賃料、
家賃の支払い方法、
契約期間、
修繕責任などが含まれます。
物件の広告と入居者募集
不動産会社やウェブサイトを活用して物件を広告し、入居者を募集します。内覧や面接を行い、適切な入居者を選定します。
入居者の選定と審査
入居希望者の審査を行い、
信頼性や経済的な安定性を確認します。
選定基準に基づいて入居者を選び、
契約手続きを進めます。
契約の締結と初期費用の受領
入居者との間で契約を締結し、
初期費用（敷金・礼金・仲介手数料など）を受領します。
必要な保証金や火災保険の加入手続きも行います。
注意点
賃貸借契約には法的な規制がありますので、
契約書の作成や入居者の選定など、
法律に基づいた手続きを遵守することが重要です。
管理会社を利用することで、
専門家に任せることができます。
賃貸の所得には所得税や住民税が発生します。
また、
火災保険の加入も必要ですので、これらの手続きを忘れずに行いましょう。
転勤時、売却か賃貸か空き家かを決める基準
賃貸に出す、売却する、それとも空き家のままにする？
転勤という生活の変化は、
あなたの資産である不動産にも大きな影響を与えます。
転勤先との距離、転勤期間、家族の状況、不動産の立地や種類など、考慮すべき要素はたくさんありますが、
その中でも今回は「転勤期間」に注目して、
売却、賃貸、空き家という3つの選択肢を比較し、
それぞれの選択の基準について解説していきます。
これから転勤が決まった方、これから不動産を購入を考えている方にとって、参考になる情報を提供できればと思います。
転勤期間が1〜2年以内で戻る予定：空き家のまま所有
転勤期間が1〜2年以内の場合、
短期間の賃貸募集は難しく、
特にファミリータイプの物件の場合、
賃貸での貸出しは難しくなります。
空き家を選択する時に注意すべき点としては、
管理が必要になることです。
家に誰もいないと家自宅が痛み老朽化する可能性があり、
庭には雑草が生え、
ゴミが散乱する可能性もあります。
また、水道から異臭が発生したり、
周囲の景観に影響を与えてしまうこともあります。
そのため、定期的に庭の雑草の除去をしたり、
家の換気を行ったり、郵便物を片付けたり、通水しておかなければなりません。
固定資産税や都市計画税、維持費も必要となります。
ただ、いつでも戻ってくることができるのは大きなメリットです。
転勤期間が3年〜5年ぐらいで戻る予定：賃貸に出す
この場合、
「普通借家契約」もしくは「定期借家契約」を結ぶことを考えてみてください。
注意すべきは、
その地域に賃貸需要があるかどうか、
また、
住宅ローンの契約の違反になるので必ず銀行の担当者と相談することです。
賃貸物件として貸し出すことが出来れば家賃収入が得られ、
維持管理を借主に任せられる点は大きなメリットです。
ただし、
デメリットとしては、
賃貸で貸し出す際にはクリーニング費用や修復費用が発生すること、
転勤期間が変更になった場合の対応、
また転勤から戻ったときにすぐに住めない可能性がある点です。
いつ戻れるか不明：売却する
売却を選ぶ場合、注意すべきは住宅ローンの残債によっては自己資金も必要になること、
また、新居の家賃と2重払いになる可能性もあります。
売却してしまえば維持管理が不要になり、住宅ローンの返済も終わります。
以上、それぞれの状況を選択した際のメリットとデメリットを考えました。
あくまで目安ですが転勤期間によって最適な選択が異なります。
皆さんは、一人ひとりのライフスタイルや金融状況に合わせて、最適な不動産対策を選択してください。
そして、何か困ったことがあれば、私たちイシトチ不動産にお気軽にご相談ください。
私たちの専門知識を活かして、あなたの不動産問題の解決をサポートします。
イシトチ不動産の取組み
イシトチ不動産は、
転勤を控えたお客様が安心して不動産相談を受けることができるよう、
以下の取組みを行っています。
お客様一人ひとりの状況や悩みを丁寧にお伺いし、
信頼関係を築きながら個別のカウンセリングをおこないます。
転勤による不安や家族の事情に真摯に向き合い、
お客様の要望やニーズを理解することで、
最適な解決策を提案します。
また、お客様の利益を最優先に考え、
透明性のある取引を心がけます。
正確な情報提供や適切なアドバイスを通じて、
お客様が納得感を持ちながら不動産に関する決断をすることができるようサポートします。
私たちは、
お客様との関係を長期的なパートナーシップと捉えています。
転勤後もお客様の新生活が安心して始まるよう、
必要なアフターサポートや情報提供も継続して行います。
お客様のニーズに真摯に向き合い、
最適な不動産サポートを通じて、
新しいステージでの幸せな暮らしを実現するお手伝いを目指します。
FAQ
- 転勤が決まったら家を売るべきですか、それとも賃貸に出すべきですか？
-
転勤が決まった場合、家を売るか賃貸に出すかは個人の状況や目的により異なります。売却は一時的な資金を得ることができますが、将来的な不動産の価値上昇を逸する可能性もあります。一方、賃貸に出すと安定した収入を得ることができますが、管理やメンテナンスの手間も考慮する必要があります。
- 不動産売却の手続きはどのように進めればいいですか？
-
不動産売却の手続きには物件の査定、仲介会社の選定、売却価格の設定、販売活動、契約、引き渡しと決済の段階が含まれます。具体的な手続きやポイントは専門の不動産会社に相談することをおすすめします。
- 自宅を賃貸に出す際には何を考慮すればいいですか？
-
自宅を賃貸に出す際には物件の査定、広告掲載、入居者の選定、契約手続き、管理やメンテナンスなどを考慮する必要があります。賃貸経営は一定の手間やリスクも伴いますので、詳細な情報やアドバイスを不動産会社に相談してください。
- 転勤後の新生活をスムーズに始めるために何を準備すればいいですか？
-
転勤後の新生活をスムーズに始めるためには、新居の選定、引っ越し手続き、転校手続き、生活必需品の準備などが重要です。また、新しい地域の情報やサポートを活用することもおすすめです。
まとめ
転勤が決まった際、自宅の選択や不動産の取り扱いについては慎重な判断が求められます。
自分の状況に最適な選択を見つけるためには、以下のポイントを考慮しましょう。
まず、コンサルティングの重要性です。転勤に伴う不動産の売却や賃貸に出す選択は、将来的な経済的なリスクや家族のニーズを考慮する必要があります。
自宅を売却する場合には、査定や価格設定、販売活動、契約、引き渡しといった手続きが必要です。
一方、賃貸に出す場合には入居者選定や契約手続き、管理などが求められます。
それぞれにメリットとデメリットがあり、自分の状況に合った選択をすることが重要です。
イシトチ不動産は無料相談などのサービスを提供しており、お客様のニーズに合わせたファイナンシャルプランを提案します。
私たちは、お客様が安心して不動産の選択をするために必要な情報やサポートを提供することを重視しています。
お気軽にお問い合わせ下さい。
