
「売るつもりじゃないけど…」そんな状態で相談してもいいんでしょうか?
もちろん大丈夫です。
不動産や相続のことは、実際に「売る」と決める前の段階でこそ、専門家に相談する意味があります。
むしろ、「まだ売るかわからない」「今は保有しておくつもりだけど将来のために準備しておきたい」といった時点で整理しておくことで、いざという時に慌てず落ち着いて行動できるのです。
相談は「売るため」ではなく「考えを整理するため」。そのくらい気軽に捉えていただいて大丈夫です。
実際に、「費用がいくらかかるのか分からないから相談できなかった」「手続きが複雑そうで、最初の一歩が怖かった」と話される方がたくさんいらっしゃいます。
しかし、そのまま放置すると、建物は年々傷み、維持費や固定資産税だけがかかり続けます。空き家問題として行政から指摘を受けるケースや、兄弟間で後から大きなトラブルに発展するケースも少なくありません。
そこで、「実家を放置してしまう理由」と「実際に相続して売却成功した方の実話」をこれからご紹介します。もしあなたが今、「実家をどうすればいいか分からない…」と感じているなら、この話は、あなたにとって大きな一歩になるはずです。
この記事はこんな方におすすめです!
- ご実家を相続したものの、「売るべきか保有すべきか」迷っている方
- 「売るつもりじゃないけど…」という段階で相談していいのか不安に思っている方
- 実家が遠方にあり、現地対応が難しくて先延ばしにしている方
- 家を手放すことに寂しさや罪悪感を感じつつも、後悔のない決断をしたい方
この記事を読むことで得られるメリット!
- 「何から始めればいいか」が分かり、行動の優先順位が見える
- 遠方に住んでいても対応できる方法や考え方が分かる
- 同じように悩んでいた人の実話から、自分も一歩踏み出す勇気を得られる
- 「売る」かどうかに縛られず、“自分に合った進め方”を見つけられる
もし一つでも当てはまることがあれば、この記事はきっとあなたに安心と次の一歩をもたらしてくれるはずです。
執筆者紹介
はじめまして、イシトチ不動産代表の小川です^^ 不動産と建築に関わって15年以上になります。事業を始めるきっかけは親族や知人から不動産や相続の相談を受けることでした。 「相談してよかった」と喜ばれるうちに、この安心をもっと多くの方に届けたいと思うようになり、本格的にスタート。この記事も「何から始めたらいいかわからない」そんな不安を感じている方にとって、少しでもヒントになればと思い執筆しています。
なぜ「実家」を放置してしまうのか?

「売る・貸す・保有」を決める前に立ち止まるのは自然なことです。多くの方が先延ばしになる理由は、とても「あたり前」なものです。
では、どんな理由から立ち止まってしまうのでしょうか?
- 感情的な迷い(思い出が強く、決断を避けてしまう)
- 「何から始めていいのか」迷う
- 遠方で現地対応が難しく、つい先延ばしに
- 家族間の価値観の違いから話し合いが進まない
順番にみていきましょう。
感情的な迷い(思い出が強く、決断を避けてしまう)
実家をどうするか考えるとき、最も大きな壁になるのは「感情」です。
両親との思い出、子どもの頃の記憶、帰省のたびに過ごした温かな時間。家の一つひとつの景色や匂いに、家族の歴史が刻まれています。
だからこそ、「売る」という言葉が、“大切な思い出を手放す”ことのように感じられ、決断が遠のいてしまうのです。
多くの方が「まだ置いておきたい」「もう少しだけ考えたい」と言いながら、気づけば月日が経ってしまいます。
これは決して怠けているわけではなく、「大切に思っているからこそ動けない」という自然な心の働きです。
「何から始めていいのか」迷う
実家を相続した後、最も多く聞かれる声のひとつが「何から始めていいのか分からない」という悩みです。
相続登記や名義変更、固定資産税の支払い、家財の整理…。
やるべきことは数多くあっても、それがどの順番で、誰に頼めばよいのかが分からず、立ち止まってしまう方が大半です。
さらに、ネットで調べれば調べるほど、専門用語や手続きの情報が溢れていて、かえって混乱してしまいます。
- 解体してから売るの?
- 査定は最初にお願いすべき?
- 相続税の影響は?
答えが見えないまま、時間だけが過ぎていく。そんな状況に陥りがちです。
遠方で現地対応が難しく、つい先延ばしに
実家が遠方にある場合、気になっていてもなかなか行動に移せないものです。
「片付けに行きたいけど、交通費や時間を考えると腰が重い」
「兄弟と日程を合わせるのが難しく、つい話が先送りになる」
そんな声をよく耳にします。
特に仕事や家庭の事情を抱えていると、まとまった時間を作るのは容易ではありません。
結果として、「次の長期休みに」「また落ち着いたら」と先延ばししてしまい、実家の管理は後回しになりがちです。
しかし、現地を放置している間にも建物は劣化し、庭木や雑草が伸びて近隣から苦情が出ることもあります。
台風や地震などの自然災害によって被害が出た場合、すぐに確認できないことで余計に不安が募るケースも少なくありません。
家族間の価値観の違いから話し合いが進まない
実家のことを考えるとき、避けて通れないのが「家族との話し合い」です。
ところが、兄弟や親族と意見が食い違い、なかなか前に進まないという声は少なくありません。
「兄は“できるだけ早く売りたい”と言うけれど、私は“まだ手放したくない”と思っている」
「私は費用を心配しているけれど、兄は“思い出を残すことが大事だ”と主張する」
立場や感じ方が違えば、意見がぶつかるのは自然なことです。
誰も間違ってはいないのに、「自分の気持ちは理解してもらえない」と感じてしまい、会話そのものがぎこちなくなることもあります。
このような状態が続くと、話し合いを避けてしまい、「結局、何も決まらないまま」時間だけが過ぎてしまいます。
その結果、税金や管理費の負担が積み重なり、後になって大きなトラブルに発展するケースもあります。
実は、やるべき順番を知らないから動けない
実家を相続したあと、なかなか動けない一番の理由は「やるべき順番が分からない」からです。
実は、この「順番」さえ分かれば驚くほど前に進めます。
例えば、故人名義の不動産を相続した場合、売却や賃貸に出す前に必ず「名義変更(相続登記)」が必要になります。
その登記をするためには「遺産分割協議書」が必要になり、さらにその協議書を作成するには「相続人を確定するための戸籍の収集」が欠かせません。
つまり、最初のステップから順に取り組めば、自然と次の行動が見えてくるのです。
また、この手続きと並行して「固定資産税」や「光熱費」、「管理費」などの維持費といったお金の整理をしておくと、将来の見通しが立ち、不安も和らぎます。
つまり、名義変更などの「最初にやるべきこと」を理解するだけで、「売却するか、貸すか、保有するか」といった大きな判断以前に、まずやるべき行動が見えてきます。
モヤモヤしていた気持ちも整理され、必要以上のストレスを抱えずに進められるようになるのです。
次からは実際に実家を相続した方の実体験をご紹介します。
実話の紹介

これはO様から聞いた話です。
父が亡くなってしばらくのあいだ、実家のことはずっと「そのまま」になっていたそうです。
いつかは手放さなければと思いつつも、気持ちの整理もつかないし、現実的な手続きもわからない。兄と何となく話題にはするものの、具体的に動くには至らず、時間だけが過ぎていった…
そんな私たちが本格的に動き出すきっかけになったのが、能登半島の地震でした。
ある日、実家のお隣から「塀が倒れている」と連絡が来て、写真を見た瞬間、言葉を失いました。
家の壁にもヒビが入り、もし誰かが近くにいたらと思うと、ぞっとしました。
このままじゃいけない、そう思いました。
誰も住んでいない実家が、ただ「ある」というだけで、周囲に迷惑をかけてしまうことがある。そして、いざという時に、私たちがすぐに戻ってきて対応できるかどうかもわからない。
それまでは「もう少し時間が経ってからでもいい」と、どこか他人事のように感じていたのに、その地震で、実家のことが「切実な現実」として自分たちに迫ってきた気がしました。
「もう、今しかない」
そうして、実家を売却する決意をしたそうです。
立ちはだかる高い壁
実家をこのままにしておくわけにはいかない、そう思って兄と話し合い、「売却しよう」と動き出したとき 私たちはある「現実」に初めて直面しました。
それは、
「どの不動産会社に相談しても、納得できる説明が返ってこない」
ということです。
何社かに査定をお願いしたんですが、
「この大きさだと、今の時代は売れませんね」
「隣と一緒にまとめれば、買う業者も出てくるかもしれませんよ」
そんなふうに、「できない理由」ばかりを説明されて、正直、気持ちがどんどん沈んでいったそうです。
今思えば、その人たちは「どうすれば売れるか」よりも、「簡単に売れる物件を売りたい」としか考えていなかったのかもしれません。
不動産会社も営利企業だから当然ですよね。
でも当時の私は、知識なんてまったくなくて、法律も税金も、「売れる・売れない」の判断基準すら分からなかったんです。
だから、相手に言われた言葉をそのまま信じて、 「この家はもう売れないのかも…」と感じることもありました。
一歩踏み出せた理由
正直、途中でくじけそうになったこともありました。
その後も何社かの不動産会社に声を掛けましたが返事もありませんでした。昔からの知人にもお願いしましたがダメでした。
このまま永遠に売れないんじゃないか?
そんな不安が頭の片隅から離れませんでした。そんな中で出会えたのが、ある担当者さんでした。初めて話をしたとき、はっきりと言ってくださったんです。
「大丈夫ですよ。絶対に売れますから。」
その言葉を聞いたとき、「やっと本気で向き合ってくれる人に出会えた」と、胸の奥がふっと軽くなったのを覚えています。
もちろん、不動産の知識は相変わらず自分にはありませんでした。
けれど、担当の方の言葉には「根拠のない希望」ではなく、誠実さと責任感が込められているように感じたんです。
そう思えたことが、私の一歩のきっかけになりました。
実家を手放した日、湧き上がった感情
「申込みきたよ」
そう主人に伝えたとき、返ってきたのは「もう帰れなくなるんだね」というひと言でした。
その言葉を聞いた瞬間、胸がきゅっと締めつけられるような気持ちになりました。たしかに、私自身も嬉しさよりも寂しさのほうが強かったんです。
実家は、長く住んでいたわけではありません。それでも、父とテレビを見ながらご飯を食べたリビングの風景、帰省のたびに感じていた、あの家特有の空気。たくさんの思い出が、あの空間には残っていました。
契約書に実印を押したとき、 「本当に終わったんだ」と思って、少しだけ涙がにじみました。
でも、ふと考えたんです。
もし、あのまま何もせずに放置していたらどうなっていただろう?と。
誰も住まない家が、少しずつ傷んで、
近所の方に迷惑をかけるようになって、
最後には壊すにもお金がかかって…
自分も年を重ねて、動けなくなっていたかもしれない。
それを思うと、「元気なうちに、きちんと処分できてよかった」そう心から思いました。
今、伝えたいこと
正直、最初はとても不安でした。遠く離れた実家のことをどうすればいいのか、誰に相談していいのかも分からなかったんです。
何軒かの不動産会社に査定をお願いしたときも、「この広さだと難しいですね」「隣と一緒じゃないと売れませんよ」そんなふうに言われて、気持ちが沈んだのを今でも覚えています。
あの頃の私は、不動産の売り方も、税金のことも、法律のことも何も知らなかった。だからこそ、相手の言葉をそのまま信じるしかなかったんです。
でも今思えば、「知らない」ということが、一番の不安の原因だったんだと思います。
不動産って、なんとなく難しい世界に感じますよね。
担当の方から広い土地の売り方の流れや進め方のポイントを聞くと希望が持てたことを今も覚えています。
そんな風に少しでも知識があれば、自分の選択に自信が持てるし、「この人に任せて大丈夫かどうか」もわかるようになります。
もし、今あなたが 「このまま実家を放置していていいのかな」と悩んでいるなら、まずは「知ること」から始めてみてください。
▼実際のお客様インタビューより
「実家を相続したけど、今住んでいるのは大分県。どう進めればいいか分からなくて」
「いくつかの不動産会社に問い合わせたけど…」
- 土地が中途半端で売れないと言われた
- 隣地と合わせろと言われた(でも隣地は赤の他人)
- そもそも返事すらこない会社もあった
- 昔からの知り合いにも無視された
他県に住んでいるというだけで、雑な扱いを受けたと感じたそうです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
この記事では、「実家を放置してしまう理由」と「実際に相続して売却成功した方の実話」をご紹介しました。
不動産や相続のことは、実際に「売る」と決める前の段階でこそ、専門家に相談する意味があります。
むしろ、「まだ売るかわからない」「今は保有しておくつもりだけど将来のために準備しておきたい」といった時点で整理しておくことで、いざという時に慌てず落ち着いて行動できるのです。
相談は「売るため」ではなく「考えを整理するため」。そのくらい気軽に捉えていただいて大丈夫です。
実際に、「費用がいくらかかるのか分からないから相談できなかった」「手続きが複雑そうで、最初の一歩が怖かった」と話される方がたくさんいらっしゃいます。
しかし、そのまま放置すると、建物は年々傷み、維持費や固定資産税だけがかかり続けます。空き家問題として行政から指摘を受けるケースや、兄弟間で後から大きなトラブルに発展するケースも少なくありません。
ぜひ、お気軽にご相談ください。
▼会社概要
会社名 株式会社イシトチ不動産
所在地 石川県白山市石同新町170番地
代表者 小川 誠
免許番号 石川県知事免許(2)第4312号
所属団体名 (公社)全日本不動産協会
保証協会 (公社)不動産保証協会
公正取引協議会 不動産公正取引協議会
▼会社沿革
親族や知人の不動産や相続の相談を受けることが始まりでした。「相談して良かった」と喜ばれるうちに、もっと多くの方に安心を届けたいと考え、事業として本格的にスタート。
▼対応エリア
金沢市、野々市市、白山市に不動産がある方 ※それ以外の方は別途お問合せ下さい。
ご依頼までの簡単3ステップ
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