中部圏レインズの市場動向(2026年5月)

2026年5月18日に中部圏市場動向が発表されました。

公益社団法人中部圏不動産流通機構のホームページで発表される「月例速報マーケットウォッチ」から石川県の中古戸建住宅及び中古マンション、土地(100~200 ㎡) の成約件数・新規登録件数・在庫件数および、平均成約価格・新規登録価格・在庫価格の最新動向を毎月紹介しています。

参照:公益社団法人中部圏不動産流通機構のホームページ「月例速報マーケットウォッチ」(20260518)

石川県 中古マンション〈2026年4月〉

成約・新規登録・在庫件数

  • 成約件数 15件 前年比+7.1%
  • 新規登録件数 43件 前年比▲28.3%
  • 在庫件数 209件 前年比+1.5%

平均成約・新規登録・在庫価格

  • 成約価格 1,957万円 前年比+40.4%
  • 新規登録価格 2,699万円 前年比+15.4%
  • 在庫価格 2,434万円 前年比+4.4%
成約・新規登録・在庫件数の推移
平均成約・新規登録・在庫価格の推移
石川県 中古マンションの前月比、前年比

※グラフは、中部レインズ「月例速報 マーケットウォッチ」(2026年5月18日)をもとに、当社が独自に作成。

石川県 中古戸建〈2026年4月〉

成約・新規登録・在庫件数

  • 成約件数 42件 前年比▲12.5%
  • 新規登録件数 167件 前年比▲3.5%
  • 在庫件数 1016件 前年比+21.7%

平均成約・新規登録・在庫価格

  • 成約価格 1,766万円 前年比▲4.5%
  • 新規登録価格 1,776万円 前年比▲13.1%
  • 在庫価格 1,928万円 前年比▲4.3%
成約・新規登録・在庫件数の推移
均成約・新規登録・在庫価格の推移
石川県 中古戸建の前月比、前年比

※グラフは、中部レインズ「月例速報 マーケットウォッチ」(2026年5月18日)をもとに、当社が独自に作成。

石川県 土地〈2026年4月〉

成約・新規登録・在庫件数

  • 成約件数 22件 前年比▲42.1%
  • 新規登録件数 103件 前年比+6.2%
  • 在庫件数 944件 前年比+11.7%

平均成約・新規登録・在庫価格

  • 成約価格 1,338万円 前年比+22.1%
  • 新規登録価格 1,021万円 前年比▲15.6%
  • 在庫価格 949万円 前年比+1.7%
成約・新規登録・在庫件数の推移
平均成約・新規登録・在庫価格の推移
石川県 土地の前月比、前年比

※グラフは、中部レインズ「月例速報 マーケットウォッチ」(2026年4月13日)をもとに、当社が独自に作成。

解説

2026年4月の石川県不動産市場を3つの観点から見ると、カテゴリーごとに性格の異なる局面が鮮明になります。

中古マンション市場では、成約価格が1,957万円と前年比40.4%増という突出した上昇を記録しました。成約件数も15件と前年比7.1%増であり、数・価格ともに改善しています。一方で新規登録件数は43件と前年比28.3%減と大幅に絞られており、市場に出てくる物件数そのものが減少しています。在庫件数は209件で前年比1.5%増と微増にとどまっており、需要に対して供給が追いつかない状況が成約価格を押し上げている構図です。

中古戸建市場は、状況が一変します。成約件数は42件と前年比12.5%減、成約価格も1,766万円と前年比4.5%下落しており、売れにくさと価格下落が同時進行しています。特に深刻なのは在庫件数で、1,016件と前年比21.7%増という水準で積み上がり続けています。新規登録価格が前年比13.1%安、在庫価格も4.3%安という数字は、売り手側が値下げをしながら売却機会をうかがっている実態を示しています。供給過多の構造は3月から引き続いており、改善の兆しは見えていません。

土地市場は3カテゴリーの中で最も複雑な動きを示しています。成約件数は22件と前年比42.1%減と急減している一方、成約価格は1,338万円と前年比22.1%増と上昇しています。これは取引が絞り込まれた中で条件の良い物件だけが成約しているという選別消費の傾向を示している可能性があります。新規登録価格は前年比▲15.6%と大きく下落しており、売り手が価格を引き下げて市場に出しても在庫件数は944件と前年比11.7%増が続いています。値下げが集客につながっていない厳しい需給環境です。

今後の対策

中古マンションの売却をご検討の方にとって、現在は数少ない好機といえます。成約価格が前年比40%超という記録的な水準にある今、この高値環境がいつまでも続く保証はありません。新規登録件数が大幅に絞られているうちは売り手優位の状況が維持されますが、供給が増え始めると価格水準は急速に調整される可能性があります。査定を先送りにせず、今の市況を味方につけた早期の売却判断が合理的な選択です。

中古戸建の売却をご検討の方は、現状を厳しく直視することが出発点となります。在庫が前年比21.7%増という環境では、相場より高い価格設定は単純に埋もれるリスクを高めるだけです。成約価格と新規登録価格がほぼ同水準の1,760〜1,770万円台で拮抗している現実を踏まえ、競合物件との差別化を図りながら市場実勢に即した価格で早期成約を目指す戦略が現実的です。内覧対応の丁寧さや物件情報の充実など、買い手の決断を後押しする取り組みが埋もれないための鍵となります。

土地の売却をご検討の方は、価格戦略の設計に最も慎重さが求められます。成約件数が前年比▲42%という市場では、そもそも買い手の絶対数が限られています。成約している物件は条件と価格が合致した一部に絞られており、売れている土地と売れていない土地の差は明確です。新規登録価格が大きく下落しているにもかかわらず在庫が増え続けている事実は、値下げだけでは動かない市場であることを示しています。測量・境界確認・ハザードマップの整備など、買い手が安心して判断できる情報を先回りして揃え、数少ない需要を確実に取り込む準備を今から進めることが現実的な対応策です。

▼「相談」について知りたい方へ

不動産の相談といっても、何を話せばよいのか、どこから始めればよいのか分からない方も多くいらっしゃいます。このページでは、相談内容や流れを分かりやすくご説明しています。

▼監修者

不動産業界で多くの相談や取引に携わる中で、かつてお客様から「担当を変えてほしい」と言われたことがあります。

その出来事をきっかけに、自分がお客様の立場を十分に考えられていなかったことを深く反省しました。

それ以来、すぐに不動産の売却を進めるのではなく、まずはお客様の状況や情報を整理し、何を基準に判断すべきかを一緒に考えることを最優先にしています。

お客様の判断の負担を減らし、納得して選択していただけるようサポートすることが、今の私の役割だと考えていますのでこちらの記事が参考になれば幸いです。

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もともと親族や知人の不動産や相続の相談を受けることが始まりで、「相談して良かった」と喜ばれるうちに、もっと多くの方に安心を届けたいと考え、事業として本格的にスタートしました。

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