中部圏レインズの市場動向(2026年6月)

2026年6月11日に中部圏市場動向が発表されました。

公益社団法人中部圏不動産流通機構のホームページで発表される「月例速報マーケットウォッチ」から石川県の中古戸建住宅及び中古マンション、土地(100~200 ㎡) の成約件数・新規登録件数・在庫件数および、平均成約価格・新規登録価格・在庫価格の最新動向を毎月紹介しています。

参照:公益社団法人中部圏不動産流通機構のホームページ「月例速報マーケットウォッチ」(20260611)

石川県 中古マンション〈2026年5月〉

成約・新規登録・在庫件数

  • 成約件数 15件 前年比+35.7%
  • 新規登録件数 43件 前年比▲28.9%
  • 在庫件数 209件 前年比▲7.6%

平均成約・新規登録・在庫価格

  • 成約価格 1,981万円 前年比▲16.9%
  • 新規登録価格 2,656万円 前年比+11.9%
  • 在庫価格 2,442万円 前年比▲1.2%
成約・新規登録・在庫件数の推移
平均成約・新規登録・在庫価格の推移
石川県 中古マンションの前月比、前年比

※グラフは、中部レインズ「月例速報 マーケットウォッチ」(2026年6月11日)をもとに、当社が独自に作成。

石川県 中古戸建〈2026年5月〉

成約・新規登録・在庫件数

  • 成約件数 52件 前年比▲8.8%
  • 新規登録件数 197件 前年比+23.1%
  • 在庫件数 1004件 前年比+18.5%

平均成約・新規登録・在庫価格

  • 成約価格 2,006万円 前年比▲0.1%
  • 新規登録価格 1,949万円 前年比▲0.5%
  • 在庫価格 1,912万円 前年比▲4.2%
成約・新規登録・在庫件数の推移
均成約・新規登録・在庫価格の推移
石川県 中古戸建の前月比、前年比

※グラフは、中部レインズ「月例速報 マーケットウォッチ」(2026年6月11日)をもとに、当社が独自に作成。

石川県 土地〈2026年5月〉

成約・新規登録・在庫件数

  • 成約件数 34件 前年比+6.3%
  • 新規登録件数 81件 前年比▲36.7%
  • 在庫件数 926件 前年比+5.7%

平均成約・新規登録・在庫価格

  • 成約価格 1,219万円 前年比▲12.9%
  • 新規登録価格 1,165万円 前年比▲3.6%
  • 在庫価格 954万円 前年比▲2.2%
成約・新規登録・在庫件数の推移
平均成約・新規登録・在庫価格の推移
石川県 土地の前月比、前年比

※グラフは、中部レインズ「月例速報 マーケットウォッチ」(2026年6月11日)をもとに、当社が独自に作成。

解説

中古マンション市場では、成約件数が19件と前年比35.7%増と回復感を示したものの、成約価格は1,981万円と前年比16.9%減と大幅に落ち込みました。一方で新規登録価格は2,656万円(前年比+11.9%)と高水準を維持しており、売り手の希望価格と実際の成約価格の乖離が拡大しています。在庫件数は194件と前年比7.6%減ですが、前月比では7.2%減と大きく絞り込まれており、成約に至らない物件が市場に残り続けているわけではなく、適切に値を合わせた物件は動いていると読むことができます。

中古戸建市場では、成約件数52件(前年比8.8%減)と件数は伸び悩みながらも、成約価格は2,006万円とほぼ横ばい(前年比0.1%減)を保っています。しかし注目すべきは在庫の膨張で、1,004件と前年比18.5%増が続いています。新規登録件数も197件と前年比23.1%増と供給が加速しており、在庫の増加は構造的な売り物過多を示しています。在庫価格は1,912万円と前年比4.2%減で、ゆっくりと値崩れが進んでいる点も見逃せません。

土地市場では、成約件数34件(前年比+6.3%)と件数こそ増えたものの、成約価格は1,219万円と前年比12.9%減という厳しい現実があります。新規登録件数は81件と前年比36.7%減と大幅に絞られているにもかかわらず、在庫は926件と前年比5.7%増という矛盾した状況が続いており、供給を絞っても需要が追いつかないことを示しています。

今後の対策

中古マンションの売却をご検討の方は、件数が回復しているうちに動くことが肝心です。成約価格が前年比17%近く下落している事実は、売り手の希望価格のまま市場に出し続けても買い手がつかず、最終的に値下げを余儀なくされる流れを示しています。現在の市場で実際に成約している価格帯を冷静に確認し、そこに寄せた価格設定で早期成約を目指すことが、結果として手取りを最大化する道です。

中古戸建の売却をご検討の方は、在庫が1,000件を超えた市場の現実を直視する必要があります。前年比18.5%増という在庫水準は、買い手にとって比較対象が豊富にあることを意味し、競合との差別化なしには埋もれるだけです。在庫価格の下落が始まっている今、売り出し価格を市場実勢に合わせて設定し、内覧対応を丁寧に行うなど、限られた需要を確実に取り込む姿勢が求められます。様子を見ながら高値を維持するほど、相場水準そのものが切り下がるリスクを負うことになります。

土地の売却をご検討の方は、成約価格の前年比13%近い下落という現実を踏まえた抜本的な戦略の見直しが必要です。新規登録が大幅に減っても在庫が増え続けるという状況は、需要の絶対量が少ないことを意味します。価格を下げれば必ず売れるという保証もない難しい市場だからこそ、測量図の完備や境界確認の済んだ状態での売り出しなど、買い手が即断できる環境を整えることで、数少ない本物の需要を逃さない準備を先行させることが現実的な対策となります。

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不動産の相談といっても、何を話せばよいのか、どこから始めればよいのか分からない方も多くいらっしゃいます。このページでは、相談内容や流れを分かりやすくご説明しています。

▼監修者

不動産業界で多くの相談や取引に携わる中で、かつてお客様から「担当を変えてほしい」と言われたことがあります。

その出来事をきっかけに、自分がお客様の立場を十分に考えられていなかったことを深く反省しました。

それ以来、すぐに不動産の売却を進めるのではなく、まずはお客様の状況や情報を整理し、何を基準に判断すべきかを一緒に考えることを最優先にしています。

お客様の判断の負担を減らし、納得して選択していただけるようサポートすることが、今の私の役割だと考えていますのでこちらの記事が参考になれば幸いです。

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