中部圏レインズの市場動向(2026年9月)

2026年9月10日に中部圏市場動向が発表されました。

公益社団法人中部圏不動産流通機構のホームページで発表される「月例速報マーケットウォッチ」から石川県の中古戸建住宅及び中古マンション、土地(100~200 ㎡) の成約件数・新規登録件数・在庫件数および、平均成約価格・新規登録価格・在庫価格の最新動向を毎月紹介しています。

参照:公益社団法人中部圏不動産流通機構のホームページ「月例速報マーケットウォッチ」(20260910)

石川県 中古マンション〈2026年8月〉

成約・新規登録・在庫件数

  • 成約件数 13件 前年比+85.7%
  • 新規登録件数 49件 前年比+19.5%
  • 在庫件数 205件 前年比▲4.2%

平均成約・新規登録・在庫価格

  • 成約価格 2,198万円 前年比▲7.6%
  • 新規登録価格 2,259万円 前年比▲13.0%
  • 在庫価格 2,538万円 前年比+7.1%
成約・新規登録・在庫件数の推移
平均成約・新規登録・在庫価格の推移
石川県 中古マンションの前月比、前年比

※グラフは、中部レインズ「月例速報 マーケットウォッチ」(2026年9月10日)をもとに、当社が独自に作成。

石川県 中古戸建〈2026年8月〉

成約・新規登録・在庫件数

  • 成約件数 39件 前年比▲15.2%
  • 新規登録件数 0件 前年比▲100.0%
  • 在庫件数 1029件 前年比+12.1%

平均成約・新規登録・在庫価格

  • 成約価格 1,272万円 前年比▲19.8%
  • 新規登録価格 0万円 前年比▲100.0%
  • 在庫価格 1,892万円 前年比▲1.3%
成約・新規登録・在庫件数の推移
均成約・新規登録・在庫価格の推移
石川県 中古戸建の前月比、前年比

※グラフは、中部レインズ「月例速報 マーケットウォッチ」(2026年9月10日)をもとに、当社が独自に作成。

石川県 土地〈2026年8月〉

成約・新規登録・在庫件数

  • 成約件数 28件 前年比+27.3%
  • 新規登録件数 76件 前年比▲12.6%
  • 在庫件数 915件 前年比+3.4%

平均成約・新規登録・在庫価格

  • 成約価格 1,285万円 前年比▲6.0%
  • 新規登録価格 1,061万円 前年比±0.0%
  • 在庫価格 934万円 前年比▲2.5%
成約・新規登録・在庫件数の推移
平均成約・新規登録・在庫価格の推移
石川県 土地の前月比、前年比

※グラフは、中部レインズ「月例速報 マーケットウォッチ」(2026年9月10日)をもとに、当社が独自に作成。

解説

2026年8月の石川県の不動産市場を、中古マンション・中古戸建・土地の3つの観点から見ると、それぞれ異なる方向性が見えてきます。 

中古マンション市場

中古マンション市場では、成約件数は13件と件数自体は少ないものの前年比+85.7%と大きく伸び、成約価格も2,198万円(前年比▲7.6%)とやや軟化したものの、依然として2,000万円台を維持しています。最も注目すべきは在庫件数の動きです。前年比のマイナス幅は6月の▲17.0%、7月の▲16.8%から8月には▲4.2%まで急速に縮小しており、長らく続いてきた在庫減少の流れがまもなく反転する可能性が高まっています。一方で在庫価格は前年比+7.1%と上昇を続けており、「物件は減っているが、残っている物件は高い」という状態から「物件が増え始め、価格の踊り場に入る」局面への移行が近づいていると読み取れます。 

中古戸建市場

中古戸建市場は、供給過多の傾向がより鮮明です。8月の成約件数は39件(前年比▲15.2%)、成約価格は1,272万円(前年比▲19.8%、前月比では▲34.2%という大幅な下落)となり、春先の好調さが薄れています。一方で在庫件数は1,029件と、6月+17.1%、7月+9.2%、8月+12.1%と3か月連続で二桁増が続いており、供給が需要を上回る状態が定着しつつあります。新規登録件数・価格はともに小幅な増加を見せていますが、在庫全体の重さを解消するには至っていません。 

土地市場

土地市場は他の2市場とやや異なる動きです。成約件数は28件(前年比+27.3%、前月比+12.0%)と好調で、成約価格も1,285万円(前年比▲6.0%)と下落はしていますが下げ幅は限定的です。新規登録件数は76件(前年比▲12.6%、前月比▲18.3%)と大きく減少しており、供給自体が絞られてきています。その結果、在庫件数の前年比増加率は4月の+11.7%から8月の+3.4%まで一貫して縮小しており、供給過多の圧力が緩やかに和らいでいる状況がうかがえます。 

今後の対策

中古マンションの売却をご検討の方

中古マンションの売却をご検討の方は、在庫の前年比マイナス幅が急速に縮小している今のタイミングを重視すべきです。在庫がまだ少なく成約価格も高水準にある間は交渉力を保てますが、このペースで在庫が積み上がれば、遠くない時期に「在庫増加=買い手優位」の局面に転じる可能性があります。在庫価格が前年より上振れしている今のうちに、物件の魅力を伝える写真や説明を充実させ、早い段階で市場に出すことが望ましい戦略です。 

中古戸建の売却をご検討の方

中古戸建の売却をご検討の方は、在庫増加が3か月連続で二桁を記録している現実を軽視できません。成約価格が前月比で大きく下落したことは、供給過多の中で価格競争が始まっている兆候とも言えます。様子を見ている間に競合物件がさらに積み上がるリスクを踏まえ、市場実勢に即した現実的な価格設定を早期に行い、在庫が本格的に膨らむ前に成約を目指す姿勢が重要です。

土地の売却をご検討の方

土地の売却をご検討の方は、供給が絞られてきているタイミングを好機として捉えられます。新規登録が大きく減少し、在庫増加のペースも鈍化してきていることは、今後の需給バランスが売り手にとって改善する可能性を示唆しています。成約価格の下落幅もマンションや戸建に比べて小さいため、測量図の整備や境界確認など、買い手が安心して判断できる情報を先に整えておくことで、限られた需要を確実に取り込みやすくなります。

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