不動産を売却する際、売主には見えない重要なことがあります。
それは、不動産会社が行う「不動産実務」です。
この「不動産実務」の1つに「物件確認」というものがあります。
これは、売主から販売の依頼を受けた不動産会社が他社とやりとりする業務の１つです。
実は、「物件確認」の段階で、不動産会社の対応によって売却成功の鍵を握っていると言っても過言ではありません。
この重要な業務が不十分だと、売れるはずの物件が売れにくくなる可能性があるのです。
つまり、選んだ不動産会社の対応によって、あなたの貴重な資産の価値が左右されるのです。
この記事では、不動産売却の際に物件確認という売主からは見えない独特の「実務」について解説します。また、信頼できる不動産会社を見分けるためのポイントも併せてご紹介しています。
売却を検討している段階であっても、この情報を知っておくことで、将来的に賢い選択ができるようになります。
不動産売却の成功への第一歩は、正しい知識から始まります。
このブログでは自宅などの不動産をどうしようかと情報収集している方に対して、
事前に知っておきたい不動産売却の基礎知識や優遇制度の具体的な内容、受けるための条件や必要書類、不動産相場のリアルな流れなどについて詳しく解説しています。
また、検討を一歩すすめるために、今から出来るおすすめの方法もご紹介しています。
この記事を書いているイシトチ不動産代表の小川は1000件以上の無料相談、多数の不動産取引に関わり、自分所有の不動産売却体験をもとに解説しています。
プロフィール
元ホテルマンで現在はファイナンシャルプランナー兼不動産業者として活動している私は、日本ファイナンシャル協会のAFP認定講習をきっかけにこの道に進むことを決めました。ホテル業界での経験を活かし、顧客サービスの精神を不動産業界にも持ち込んでいます。これまで1000件以上の無料コンサルティングと数多くの不動産取引に関わり、幅広い金融知識と深い市場理解を習得しました。また父の死をきっかけに相続準備の重要性を痛感し、家族に負担を掛けない相続準備の相談もおこなっています。
不動産売却は「情報整理」と「適切な人」が重要です。よかったら、私の体験を元に書いた「不動産売却で後悔しないために！成功のカギはこれだ！」という記事も読んでみて下さい。
この記事を、不動産売却の「情報整理」や一歩進めるための「ヒント」としてお役立てください。
知り合いゼロ。7社の不動産会社から無視。騙されそうにもなりましたが、めげずに挑戦して売却成功！必ず皆さんの役に立つ情報です。是非読んで下さい！
相続手続きの基礎知識や相続準備などを参考にしたい方はこちらのブログをご参考下さい。
物件確認の目的
不動産売却の過程において、「物件確認」は単なる不動産実務の一つではなく、不動産売却成功への鍵を握る重要な業務です。
そもそも物件を確認する目的はなんでしょうか？
この「物件確認」の基本的な目的は、購入希望者への紹介を目的とした販売図面の入手にありますが、その重要性はそれだけに留まりません。
「物件確認」は、物件の現状確認、資料の請求、そして広告掲載の許可という、売却過程における重要な要素を含んでいます。
これらの要素は、不動産会社間の円滑なコミュニケーションを必要とし、売主と買主双方の利益を最大化するために不可欠です。
- 物件の販売状況
- 資料請求
- 広告掲載の可否
ここでは、物件確認の各目的について詳しく解説し、なぜこのプロセスが不動産売却において極めて重要なのかを明らかにしていきます。
物件の販売状況
人気エリアでは公開したその日に物件が商談中となることもあります。
そのため、物件を紹介しお客様も購入を決意したタイミングで既に物件がないということもなりかねません。
確実に物件を紹介する為にも、販売状況を確認するために物件確認を行なうのです。
つまり、物件確認を行うことで売却されていない物件を確実に探し出し、その情報を即座にお客様に提供することが可能になります。
更に、不動産会社自体が物件の最新情報を把握することで、よりスムーズに販売活動を展開することができ、売主と買主双方の利益を最大化するための重要な業務となります。
資料請求
物件がまだ紹介可能な状態であれば不動産会社は資料を請求します。
レインズであれば販売図面がダウンロードできることもありますが、殆どの不動産会社では図面が登録されておらず、物元の不動産会社に請求してFAXでもらいます。
その後、入手した物件図面をそのまま顧客に提案することもあれば、自社用に加工して提案するなど営業活動を行ないます。
広告掲載の可否
折込チラシや新聞広告などの紙媒体に掲載されている物件の殆どは、
他の不動産会社から借り受けた物件です。
この事実は、一般的にはあまり知られていないかもしれませんが、不動産業界では当たり前のことになっています。
このように、不動産業界は物件の貸し借りで成立している業界といえます。
そのため、物件確認時には必ずチラシの掲載可否を確認します。
良い不動産会社の対応は？
物件の販売依頼を受けている不動産会社からすると、他社の顧客ではなく自社の顧客で契約したいという思惑があります。
なぜなら、同じ仕事で報酬が2倍になるからです。つまり、仲介手数料を買主からももらうことを狙いたいのです。
そのため、チラシの掲載を断ったり悪質な業者であれば売れてもいないのに商談中という名目で資料請求を断ってくることも多いです。
これは「囲い込み」という手法と言われています。
「囲い込み」の概要については、こちらの「囲い込みに負けない！自宅売却の戦略的アプローチ！」をご参考にして下さい。囲い込みの概念を明確にし、その問題点を指摘するとともに、事前にできる対策と、万が一囲い込みに遭遇した際の対処方法を詳しく解説しています。適切な知識と対策を事前に準備することで、「囲い込み」の問題を回避し、より良い売却結果を得ることが可能です。ぜひ記事を参考にして下さい。
囲い込みの相談事例については、こちらの「囲い込み相談から解決までの流れ！賢い不動産売却のポイント」をご参考にして下さい。囲い込み相談からその問題を解決するまでのプロセスを解説し、さらに万が一囲い込みに遭遇しても、ご自身で対処できるおすすめの方法もご紹介しています。これから売却を検討している方々にとって、この情報は事前に知っておくべき重要な知識ですので、ぜひ参考にして下さい。
そのような行為を続ける業者ばかりでは不動産業界はすたれてしまいますが、目先の利益を優先する不動産会社は残念ながら未だいるのが現状です。
本当に残念な現状です。
では、売主にとって良い不動産会社とはどういう会社でしょうか？
まず、良い不動産会社とは他の不動産会社に対しても対応が良くコミュニケーションが円滑であることが求められます。
次に、良い不動産会社は、1日でも早く、1円でも高く売主の不動産を売却する方法を選択します。
これは売主の期待に応えるための基本的な態度であり、そのためには以下のような具体的な取り組みが求められます。代表的な特徴を下記にまとめます。
広告掲載OK
売却物件を広告に積極的に掲載し、より多くの買い手にアピールします。
他社からの紹介を積極的に受ける
他社からの物件紹介を前向きに受け入れることで、売却のチャンスを広げます。
両手取引にこだわらない
売主と買主を同時に担当する両手取引ではなく、売主の利益を最優先します。
このような取り組みにより、売主の目的と要望に対して最善の戦略を選び迅速かつ効率的に不動産を売却できる会社が良い不動産会社といえるでしょう。
信頼できる不動産会社の見分け方
不動産売却において、信頼できる不動産会社を見分けることは、安心して取引を進めるために非常に重要です。
ここでは不動産会社の担当者と面談する時などに信頼できる不動産会社を見分ける方法をいくつか紹介します。
適正な価格設定
市場の実情に基づいた適正な価格を査定時に提示する会社は信頼できます。なぜなら、ほとんどの不動産会社は売主にはやく売却を決断して欲しいために少し高めの金額を提示するからです。客観的なデータに基づいた価格設定を正直に売主に伝える不動産会社は信頼できます。
良好なコミュニケーション
売主のニーズをしっかりと聞き取り、適切なアドバイスを提供できる会社は信頼に値します。定期的な進捗報告や、質問に対する迅速かつ丁寧な対応も重要なポイントです。同じように同業者に対しても良好なコミュニケーションを行なっている可能性が高いです。
専門性と誠実さ
不動産取引に関する深い知識と専門性を持ち、誠実に対応する会社は信頼できます。法律や税務に関するアドバイスが適切に行われるかも、評価のポイントとなります。
透明性のある情報提供
信頼できる不動産会社は、物件情報や取引条件、手数料などの情報を透明に提供します。隠し事がなく、すべての情報が明確であることが重要です。もちろん他社に対しても情報を明確に情報提供をしていると考えられます。
FAQ:よくある質問
まとめ
いかがだったでしょうか？
物件確認は他の不動産会社が販売依頼を受けた不動産会社に問い合わせをする営業活動で、日々行われています。
この業務は、不動産売買が円滑に行われるための重要な活動であり、販売状況や価格、広告掲載の可否など多岐にわたる情報が確認されます。
売主からお預かりした物件を早く売るためには他社との良好な連携が求められます。
イシトチ不動産でもこの点を特に重視し他社との協力を最優的に考えております。
1日でも早く、1円でも高く売主の不動産を売却する方法を選ぶために、広告掲載の承諾、他社からの紹介の積極的受付、両手取引にこだわらない柔軟な対応など、多方面から売主の利益を最優先に考えています。
また、売主のファイナンスもしっかりと考慮しそれに合わせた戦略を展開しています。
物件確認は不動産取引における極めて重要な過程であり、その質によって取引の成功が左右されることがあるため、不動産会社選びにおいて物件確認への対応力を重視することが望ましいと言えます。
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- 相続支援サービス
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- 相続支援サービス→新築購入、戸建の売却など
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